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マイホームの購入のために住宅ローンを組む際、ほとんどの方は頭金を支払います。
しかし、頭金なしで住宅ローンを組むという選択肢があることをご存じでしたか？
ただし、それにはメリットもあればデメリットやリスクもあります。
ここでは、頭金なしの住宅ローン、「フルローン」のメリットやリスクについて、解説していきます。

住宅ローンを頭金なしで組むメリットとは

以前は頭金なしで住宅ローンを組めませんでしたが、現在では返済能力に問題さえなければ、頭金なしでも住宅ローン契約が可能です。
全額を住宅ローンで支払う、いわゆる「フルローン」という方法です。
メリットとしては、頭金を支払わない分、まとまった額の自己資金を手元に残しておけること。
事故や病気、リストラといった不測の事態の出費に備えられるほか、子どもの学費などのためにまとまった額が必要な場合にも有効です。
逆に、理想の物件が見つかったとき、頭金を支払うためのまとまった自己資金がなくても家を購入できるというメリットもあります。
また、頭金の額を貯金するために時間を割くくらいなら、頭金なしで住宅ローンの返済を始めた方がよいと考える方もいるようですね。

頭金なしの住宅ローンを組むとデメリットやリスクも多い

頭金なしで住宅ローンを組むリスクやデメリットについても考えておかなければなりません。
住宅ローンの借入額が多くなれば、それだけ利息として支払う額が多くなります。
また、返済期間も長くなってしまうため、結果として利息分で返済総額がかなり上乗せされてしまうのです。
月々の返済額も高くなるため、何かがあった際に返済が続けられなくなるというリスクもあります。
頭金の額を手元に置いておくためにフルローンを選んだ方なら非常時にも対応可能かもしれませんが、そもそも頭金を支払う自己資金の用意がなくてフルローンにした方の場合は一気に返済不能へと陥ってしまう可能性があるのです。
また、金融機関によっては、物件価格に対する頭金の割合が少ないと金利が高くなる商品もあります。
さらに、住宅ローンの借入額が多いと、支払いが滞ったときに担保となっている物件を金融機関が売却したとしても、その額がローン残額に満たない可能性があります。
そのため、フルローンの場合、頭金ありの住宅ローンよりも審査に通りにくいとされているので注意してください。

まとめ

頭金なしでも住宅ローンを組むことはできますが、支払い総額が多くなることや、金利が高くなることなど、デメリットが多いのも事実です。
貯蓄のない状態でも家を購入できてしまうということは、それだけリスクが伴うということを、しっかりと理解しておきましょう。
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