空き家で発生する火災の原因と対策とは?気になる所有者の責任について
相続などで空き家の不動産を所有している方にとって、空き家での火災は心配ごとの一つといえるのではないでしょうか。
もし火災が起きたら、責任はどうなるのかなど不安になりますよね。
しかし、誰も住んでいないのに、なぜ空き家で火災が発生するのでしょう?
ここでは、空き家で火災が発生する原因と対策について、所有者の責任とあわせてご紹介します。
空き家で火災が発生する原因とは?
人が住んでいないため、火を使うこともなく火災が発生しにくいイメージがある空き家ですが、なぜ火災は発生するのでしょうか?
空き家火災の出火原因
●何者かの放火
●タバコのポイ捨てによる出火
●ガス漏れからの引火
●配線機器のトラブルや漏電による出火など
これらの原因のなかでも空き家火災で多く見られるのが「放火」です。
令和2年度の住宅火災の件数は10,564件で、そのうち放火と放火の疑いは982件と出火原因の9.3%を占めています。
放火されやすい家の特徴としては「人の気配が感じられない」「敷地内が見えやすい」「ドアや窓の施錠がされていない」「周囲に燃えやすいものがある」などです。
そのため、管理されていない状態の空き家は放火犯に狙われやすいといえるでしょう。
また、放置された空き家では、放火以外にも不法投棄されたゴミにポイ捨てされたタバコの火が燃え移ることや、ガス漏れ、動物による配線機器の異常がおきるなど火災のリスクが高くなります。
空き家で火災を発生させないための対策とは?
もっとも有効な対策は空き家を放置しないことです。
定期的に設備や家の周囲を手入れし管理することでリスクを軽減することができます。
しかしもう住む予定がなく、管理が難しい場合は空き家のままにせず「賃貸物件」として住んでもらうことや「売却」「解体」などを検討するのも一つの方法です。
売りにくい物件の場合は、専門家に相談して買取してもらうことも選択肢にいれると良いでしょう。
空き家で火災が発生したとき所有者の責任はどうなる?
もし空き家で火災が発生し、隣近所への延焼で被害が出た場合でも基本的には失火責任法により所有者に責任は問われません。
しかし空き家の管理不足や放置が原因と認められた場合は「重過失」となり、責任を問われるケースがあります。
火災保険に入っていれば補償を受けられることもありますが、管理状況が悪い場合は保険に入ること自体が難しい場合もあるでしょう。
まとめ
空き家で発生する火災は、設備や建物周りの放置、施錠忘れなどの管理不足が大きな原因となっています。
管理不足で火災が発生した場合には、所有者が責任を問われるケースもあるため、定期的な管理が必要です。
また、もう住まない遠方の家や管理が難しい場合は売却や解体も選択肢に入れて対策を立てると良いでしょう。
売りにくい物件の場合は、買取を検討するのもおすすめです。
空き家は放置せず、対策をしてリスクを軽減しましょう。
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