借地を更地にして返還する方法とチェックすべき注意点とは?
契約完了や契約解除などによって借地を地主に返還する際、建物が建っている場合は取り壊して更地の状態にする必要があります。
しかし、場合によっては更地にしなくて済む方法もあるため、事前によく確認しておくのがおすすめです。
今回は、借地を更地にする方法や建物解体にかかる費用、更地にする際の注意点などを詳しくご紹介しましょう。
借地を更地にする方法とは?
借地権を地主に返還する方法には、無償で返還するケースと有償で返還するケースがあります。
多くのケースでは無償返還となりますが、この場合、借地に建っている建物は借り主の責任で解体し、更地に戻さなければなりません。
もちろん、解体費用も借り主が負担することになるため、いくらぐらいかかるのか事前に確認しておきましょう。
次に、有償で返還する場合だと、借地権を地主に買い取ってもらうケースが多いです。
借地権にはそれなりの価値があり、地価の60~90%もの価格で買い取りが可能な場合もあります。
借地権は相続もできるため、借り主から買い取ろうとする地主も少なくありません。
また、契約期間が満了を迎えている場合であれば、借り主は借地に建っている建物を地主に買い取ってもらうよう、請求する権利も持っているのです。
そのほかにも、地主からの承諾を得られれば、借地権を第三者に売却する方法もあります。
承諾を得やすくするためにも、普段から地主との関係は良好な状態を保っておきましょう。
借地を更地にする際の注意点
借地を更地にするにあたって、解体費用はいくらぐらいかかるのか、費用を抑える方法はないのかを確認しておくと良いでしょう。
解体費用は建物の条件によって大きく差が出ます。
たとえば、木造より鉄筋コンクリート造のほうが解体費用は高額になりますし、処分するものの量が多い場合や樹木の撤去などが必要になる場合など、そういった要因も費用に関係してくるのです。
さらに、自治体によっては助成金が出るところもあります。
適用条件や金額などについては自治体によって異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
更地にするための費用をできるだけ安く済ませたいなら、家のなかにある家具や家電などを処分しておくなど、できることは自分でしておくと良いでしょう。
まとめ
借地を地主に返還する方法はいくつかありますが、場合によっては更地にせず、借地権や建物を買い取ってもらえるケースも少なくありません。
また、建物の解体が必要な場合は、費用についても事前に確認しておきましょう。
方法しだいでは費用を抑えられる可能性もあるため、チェックしておくことをおすすめします。
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